建築士について
みなさんこんにちは。
建設業界で最高峰の資格といえば、「一級建築士」。
まあ「技術士」も相当難しいと聞きますが。
今回は建築士に関するアレコレを書いてみたいと思う。
●建築士の種類
3種類あり設計監理できる規模が違います。
おおまかに書いてみる。
一級建築士・・・建築物で延べ面積が500平方m超
二級建築士・・・建築物は延べ面積が500平方m未満
木造建築士・・・小規模の木造建築物(住宅中心)
●建築士の合格率(学科+製図の総合)
一級建築士・・・約10%
二級建築士・・・約23%
木造建築士・・・約40%
ここ数年一級の製図が難しくなっているようだ。
一次試験は独学でもいけるらしいが、二次試験の製図は独学では難しいようです。
●建築士第一号
でもなぜか「一級建築士第一号」は福島県在住の人物のようです。
これは初期の段階では一級、二級など分かれていなかった為で
別々で登録されていたからだそうです。
参考程度に田中角栄氏の経歴を書いてみる。
1936年3月 中央工学校土木課卒業
1937年 共栄建築事務所を設立
1941年10月 田中建築事務所を開設
1943年12月 田中土建工業を設立
1950年4月 建築士法案を提出、成立
1953年4月〜1972年 中央工学校の校長を務める
また田中角栄が1943年に創業した「田中土建工業株式会社」は
一旦閉鎖されたものの、今でも続いています。
建築家を目指す人にとって、田中角栄はル・コルビジェと同じくらい
偉大な存在なんですね。
●新建築士
業界の人はご存知でしょうが、A歯事件から建築士の資質が問われています。
当初、現在の一級建築士全員に再試験を実施して、合格したら「新一級建築士」
不合格なら「準一級建築士または二級降格」にするといってました。
しかし、当然のことながら「再試験は見送り」。
その後、国によって建築士法・建基法・建設業法改正案が閣議決定され
「特定構造建築士」と「特定設備建築士」を分けると言っています。
今年1年かけて答申をとりまとめるとのことです。
なんだかなぁ〜立場の弱い構造屋や設備屋がいじめられているような気がします。
今後要注目です。